お題バトン「義務教育」






「第二義務教育のようです」




(*‘ω‘ *)「これで引き継ぎは終わりましたっぽね」

( ^ω^)「世話をかけるお」

(*‘ω‘ *)「国民の義務なんだから仕方ありませんっぽ。課長、お元気で」

( ^ω^)「うん、行ってくるお」


第二義務教育。
満35歳を迎える年度の4月から2年間、教育を受けなければならないという国民の義務。
そのための施設「壮学校」は各都道府県に数ヶ所ずつ設置されており、
学生となる者は自分が通っていた中学校から最も近い場所にある壮学校に通学しなければならない。


背景

ただでさえ人口が減少傾向にある日本で、働き盛りの30台の自殺が増加。
原因は将来の悲観。
社会になじみ、余裕が出てきたことで改めて定年までずっと働き続ける人生を想像してしまい、
嫌気がさして自殺するケースが頻発。

また、仕事で使わないという理由から習った知識を忘れる大人があまりにも多く、
それを見た子供たちも勉強が馬鹿らしくなり学力が低下。

それらを食い止めるため、「第二の青春」をスローガンに
国をあげて心のリフレッシュを施す運びとなった。
そうして始まったのが第二義務教育制度である。


( ><)「この先ずっと仕事仕事仕事!こんな人生嫌なんです!以下の理由により自殺するんです!」

 ( <●><●>)「第二義務教育がありますよ?」

( ><)「はい自殺やめ!学生生活楽しむんです!」



制度導入当時の総理大臣はこう語る。


( ´∀`)「当初は批判だらけだったモナ。馬鹿じゃないか、自殺が先延ばしになっただけじゃないか、総理の顔が古い、などなど」
( ´∀`)「でも今となっては大好評モナ。30代だけでなく、他の年代の自殺も減少。きっと生きる元気を充電できてるモナね」


( ´∀`)「ちなみに私は最後の暴言吐いた奴をぶん殴って総理の座を退いたモナ」



服装

普段の服装は自由だが指定の制服もあり、若かりし頃の雰囲気を味わうために毎日制服を着用する者も少なくない。
また、壮学校にも入学式や卒業式があり、そういった行事のある日は正装が義務付けられる。
正装に関しては指定の制服の他、フォーマルなものであればよいという大雑把な規定がある。
仕事で着古したヨレヨレのスーツを着る者、華美なパーティドレスを着る者、なかには着物を着る者もいる。


通学先

中学時代に転校をした者は、最も在籍日数の多かった中学校の最寄の壮学校に通うことになる。

( ゚∀゚)「3年間で17回転校しました」


教員

壮学校で学ぶのは中学~高校の範囲の勉強。
そのため、中学や高校の教員免許を取得するついでに壮学校の教員免許を取得する者も多い。
教員が生徒より若い場合も多々あり、ときには新卒で壮学校に就くことも。
慢性的な人手不足に悩まされている。

期間は2年間だけなので広く浅く学習する。
若いころより学習内容の定着率は悪い。



職業ごとの反応

高校教師
ノパ⊿゚)「こっち側は懐かしいなー。生徒ってこんな感じかー」


野球選手
(,,゚Д゚)「年々体が衰えてきて焦ってるってのに……!」


工場勤務
( ゚∀゚)「俺、中学出てすぐ働かなきゃいけなかったから実は結構楽しい」


商社勤務
( ^ω^)「こっちは大卒だおー?中学高校の勉強なんて……ん?二次関数?は?え?」


※いずれも個人の感想です

第二義務教育に対しての反応は職業によってもまちまちである。
中堅社員がいなくなることは、企業にとって少なからず痛手となる。
35歳ともなると役職に就いている者も多く、
今ではほぼすべての企業で各役職の代理や補佐といったポストが常時用意されている。
復帰したときに仕事のことを忘れている者もいるので大変なんだとか。




住居

生まれ育った地元を離れている者は当然住む場所を見つける必要がある。
一人身ならまだいいが、家庭を持っている者は単身赴任なり一家で移住なりしなければならない。
本制度のための二年契約の物件も多い。
また、抽選によって入寮できる国営の寮もある。
人口が少ないので案外アパートやマンションに空き部屋は多い。




不登校

( ^ω^)「ドークーオーくーん!学校行くお―!」

('A`)「子供か!っていうか行かねーよ!昔から学校嫌いだったんだよ!」

( ^ω^)「でも毎日来てたお。それに会社にも毎日通ってたって聞いたお」

('A`)「うるせーな!とにかく行かないからな」

( ^ω^)「……僕と遊ぶのも嫌々だったのかお?」

('A`)「……」

中学時代から不登校だった場合だけでなく、高校で嫌なことがあって
第二義務教育で不登校になるパターンも。



生活費

第二義務教育参加中は国から生活費が支給される。
しかしパチンコや競馬につぎ込んでしまうケースがあまりにも多く、
制度見直しを余儀なくされる。


川 ゚ -゚)「すいませーん生活費追加で」

('、`*川「なめてんのか」


財源

20xx年、土手萌 頼人(とてもえ らいひと)率いる研究チームが
特殊な電磁波を発する装置を開発。
チームはこの電磁波を用いて人工的にフレア爆発を引き起こすことに成功。
10年に及ぶテスト運用の末、本格的に装置が稼働。
爆発の際に生じるエネルギーを電力にする「電磁発電」が主流となる。
それにより発電量は従来の3倍となり、日本は発電大国に。

電磁発電は技術漏えいの防止を理由に国内でのみ用いられ、日本は電力を外国に売って豊かに。
外国からは技術独占に対して批判の声があがる。情勢は不安定に。


( ^ω^)「この設定いる?」


体育

( ^ω^)「早くジャージに着替えるおー」

(´・ω・`)「うん、でも恥ずかしいからあっち向いててくれない?」

( ^ω^)「昔も言ってたおね。でも子供じゃないんだし貧相な体見ても誰も笑わないお」
( ^ω^)「僕だってお腹こんなだし」メタボーン

('A`)「お前は昔からだろ」

(´・ω・`)「じゃ、じゃあ失礼して……」ヌギッ




















    「よいしょ」                _  ,...._
                     ∧_∧/''"´,.-'´    \
                   (・ω・ `)r‐'´、.      )、
                   /`ニニ ´,\ -‐‐ 、.,.. 、 / ヽ.
                     __/, ‐'ー-γ      {  リ ヽ.   ',
              / ゙     ヽ     入 '.,}' ヽ  ',
                 /         ヽ‐ャー''´   ゝ.r ´`ヽヽ
             i,. -''ヽ.__,...___,ノ'")r‐' ー、 / , '/´フ.,'′
            /  ,/'" ヘ ハ々 ,-'" ヽ._,.. -< { / '  /
              /  ,ノ'   リー 、._ヘ、 ,.. '" ', ___/   ,ノ′
          人 _,./'´,' /   `{ ⌒ーァ-‐-y'´   /{
        /´ノー7/,ノ‐'´      )ヽ、 }''    ,//´',
       ノ′,'´ )r'/       /,' ハ、ヽ_,.  ノ,/ ,'  i
    ,/´  ノ'"/       / ,'  {  ヘ  ̄ Y   :  .i
   / >、.. -‐'' ´        /′ ノ} ,'  : ヽ ,ノ !      {
  _ノ ,..-イ               / , ' ノ ,' / v }イ  i {     i
 { rァ ,..(           / , '  } ,' イ  / .!   }、゙     |
 {゙{. ( ヽ)          i ,'   i ノ   /   ',  リ ヽ、 ,' |
  ` `′           レ   ノ〃,/     i i   ∨ ,!
               / 〉._,///       ∨:   }. /




( ω)    ≡ ^ ^
(A)      ≡  '`



歳が歳なので準備運動は念入りに行う。


放課後

授業は毎日6時間目まで。放課後は自由時間だが、仕事は禁止されている。
とは言っても、ネットで会社と連絡を取って企画書を作ったりする者もいる。
ギタリストが音楽の授業でギターを弾く、イラストレーターが遊びで絵を描く、
スポーツ選手がトレーニングをするなどは仕事に入るか否かを巡って
国を巻き込んだ大議論に発展し、今もその線引きは曖昧なままである。



成果

制度導入が功を奏して自殺者は減少。
また、第二義務教育で勉強に興味を持ち大学に入学、
その後研究者として大成するという事例もあった。
子供に勉強を教えるときに恥をかかずにすんだというささやかな成果も。
反面、課題も多く改善が急がれる。


( ゚∀゚)「いろいろあって今では私も研究者」








( ^ω^)「それじゃあ明日もー、見切り発車ー!」


戻る?

web拍手 by FC2

inserted by FC2 system